日本の男女Vo擁するトラッド系バンドの'87年リリースの1stフルレンス。トラッドのメロディも聴こえてきますが、それを覆い隠すようなオリジナリティある洗練された音楽をやられてます。世間一般に媚びないような音楽性も好感持てます。暗黒星人の私にはとても新鮮に感じます。記憶に残る歌メロが多々あります。男性Voは爽やか過ぎていまいちですが、女性Voのふわふわ感が凄いです。力は入りそうなところでも、力を抜いて優しいまま歌ってくれるところがいいのです。脱力系です。またフラットレス・ベース（ですよね？）の低音の音が印象的なのです。"シェラフィータ"がとても優しい歌メロで大好きです。"美チャンス−妖しい輪舞−"も名曲レベルです。いいアルバムです。（純生）
ZABADAK / ZABADAK
こちらはデビューミニアルバム『ZABADAK−1』と続く2ndミニアルバム『銀の三角』をカップリングして1枚にまとめてCD化したもの。'91年リリース。おねいさんが壊れてしまいそうなふわふわ声で歌ってくれる"パスカルの群れ"がこのバンドの持ち味の一つです。そしてインストながらも"ポーランド"が名曲レベル。トラッドの楽器を多用した、優しいメロディの曲です。フラットレス・ベースの低音、リコーダーの音色、いいなあ。"ハイド・イン・ザ・ブッシュ", "ガラスの森"も歌メロがいいですよ。男性Voが歌う曲にもいい曲はもちろんあるのですが、ピックアップしちゃうのは女性Voオンリーの曲かな（笑）。そして、私は彼らのような邦楽は聴いてこなかったので、何よりも新鮮なのです。感情多過の若いときに聴いていたら、音楽趣味がまた違っていたかも…なんてね。（純生）SIGQAN / TROUM
ドイツのダーク・アンビエント・バンドによる'04年リリースのアルバム。３曲のみで60分以上。"Sigqan Part 1"から"Sigqan Part 3"という曲のタイトル。暗く遅い静かなシンセによる音楽性は、３曲共に一貫性があり、曲は別れているけども、アルバム１枚１曲みたいなもの？ 静かで暗い海に沈んでいくような音だったり、飛行機が離陸するような音だったりと、これまた徹底されたダーク・アンビエントです。正直、私には非常に辛いものがあります。凄いものを買ってしまいました…。（純生）