'02年リリースの『SCARLET'S WALK』からの３曲入りシングル。暗い楽曲ながらも、歌メロは高揚感ありまくりのタイトル曲はミックスとシングル・ヴァージョンを収録しています。いい曲ですね。"Operation Peter Pan"はアルバム未収録曲ですが、１分半の短い曲。歌が全面に出た曲で、歌い方とかKariに似ていたりもします。って、Kariが似ているのですね；
他のCD-ROMコンテンツも収録されていますが、写真が切り替わりながら、メッセージが流されるというだけのもの。
（純生）
NEW LIGHT THROUGH OLD WINDOWS / CHRIS REA
アイルランド出身のシンガー・ソングライターの'88年リリースのベスト・アルバム。日本盤も出ています。ちょっと前にもブルース・ロック的なアルバム聴きましたが、このベストにはもっと幅広い音楽を聴くことが出来ます。ポップな曲だったり、ポップな曲だったり、ポップな曲だったり…あー、爽やかな大人のロックという感じで、退屈でもあります。ブルースっぽいギターが聞こえてくるのはいいんですけど。今後は積極的に聴かなくてもいいみたいです。 （純生）FALLING UPHILL / LILLIX
メープルシロップで知られているカナダはブリティッシュ・コロンビア州産ポップ・ロックの新しいヒロインがついに誕生!
全世界で1，200万枚以上を売り上げる大ヒットとなったアヴリル・ラヴィーンのデビュー・アルバム『LET
GO』は本格的な女性シンガー・ソングライター・ブームを引き起こしただけではなく、カナダが豊かなメロディ・センスをもっているアーティストの一大輩出国なのだと広く認識させるきっかけを作った。JUSTINCASE、MEST、MICHELLE
BRANCHなど実力派を数多く世に送り出しているレーベル＝マヴェリック・レコーズを主宰するマドンナは、ターゲットに定めているであろう人達が求めているサウンドを適切に把握することに長けたマーケティングのスペシャリストである。今度はいったいどんな新人をデビューさせるのだろうかと密かに待っていた矢先にファースト・アルバム『FALLING
UPHILL』をリリースしたLILLIXは既に６年のバンド活動歴を誇り、まったくの新星とは言いづらい存在だ。レイシー＆ターシャのイヴィン姉妹とルイーズによって結成されてからデモ・テープがマヴェリックに届くまでひたすら坂を上がってきた女の子達にとり、メジャー契約を結ぶことができた時の喜びは半端ではなかったのだろう…どんな困難に直面しようとも絶対めげないと言わんばかりの前向きなアティテュードは、混沌とした社会で生きていかなければならない人々にとって慰めとなるのではないだろうか。ベーシストであるルイーズはLILLIXが最も重視していることはメロディとハーモニーだということをインタビューで語っていたけれども、リード・ヴォーカルとそれを支えるバッキング・ヴォーカルが一体となることで生みだされるスリル溢れるコーラスの妙に加えて、弾けんばかりの明るさをみせたかと思えば急にセンティメンタルになるという表情の豊かさをもったメロディの圧倒的なクオリティも特筆モノ。"Quicksand"(２曲目)のイントロ部分におけるGuitarを耳にした途端一気にLILLIXワールドへと引き込まれてしまったけれども、シンプルな曲構成にも関わらず体の芯まで熱くさせられるようなクールさが堪らない。それにしてもティーンネイジャーの曲にはいつもワクワク、ドキドキさせられるのだが、それは何故だろうかと考えてみたり…弾むようなリズムがアヴリル・ラヴィーンの"Complicated"を彷彿とさせる"It's About Time"(３曲目)はファースト・シングル。親しみやすいメロディはバス停で待っている時などごくありふれた日常生活のワンシーンでさえも、ホットなものにしてくれそう…まったりと始まるもののサビでかなり盛り上がるパーティー・ロック・チューン"Dirty Sunshine"(４曲目)はとにかくコーラスが爽快で、夏空を見上げている時みたいな気分になる。憤りの込められたリリックをうまく音にした"Sick"(５曲目)はアルバム収録曲では最もヘヴィだと言えるかもしれないが、程ほどの切れ具合に一安心。これこそ王道ポップ・ロック・チューンであると声を大にして言いたくなる"24/7"(７曲目)はメロディの美しさゆえに一聴しただけで虜になってしまうが、ちょっぴりセンティメンタルな響きがティーンだからこそ綴れるロマンティシズム溢れるリリックにリアリティをもたせている電子音もさりげなく使われていてGood!
ロックでありながらポップであるというリスナーを限定することがない自由さを携えた曲は、音楽って楽しむためにあるのだという極々当たり前のことを改めて思い出させてくれる。ザ・マトリックス(アヴリル・ラヴィーン)、リンダ・ペリー(クリスティーナ・アギレラ、ピンク)、グレン・バラード(アラニス・モリセット、コアーズ)、フィリップ・ステア(ノー・ダウト)などサポート陣にもかなり恵まれている。HMVのフリー・ペーパーなどでも紹介されて一時はかなり話題になったUK産ガールズ・ロック・バンド21ST
CENTURY GIRLSが活動停止状態(既に解散したのだろうか…？)であることから生じたフラストレーションを、一気に解消してくれる存在として期待・注目しているLILLIXが今後見せてくれるドラマはいったいどのようなものなのだろうか。'03年のベスト10入りはほぼ確実!! http://www.lillix.com/ （Little Rock）