沖縄出身なら何でもいいというわけではなく、基本的に'70年代から'80年代にかけてのハード・ロックをやっていたバンドと人物、あるいは関係のあった人物。そして関係者なら、ハード・ロックじゃなくても聴きたい、という信念がある。で、今回紹介するのはDIAMANTESという、私よりも他に詳しい人もいるであろう、なかなかメジャーな存在のラテン系で、でも沖縄音楽をも取り入れるバンド。ハード・ロックでは全然ない。そのシングル"片手に三線を"('95年 日本盤 ﾏｰｷｭﾘｰ PHDL-1041)を購入した。
DIAMANTESのメンバー以外に多数の沖縄出身のミュージシャンを迎えて、"We Are The World"風に仕上げてある曲とか。CHIEFTAINSとも共演していた新良幸人、BEGINの人とか沖縄人の参加は理解できる。沖縄に住んでいる(出身は内地と思う)どんとと小嶋さちほ夫婦も、まあ許そう。でも、音楽活動の一瞬に沖縄と接点を持っただけのBOOMの人を迎えるのは理不尽だよな〜。話題作りってのが見え見えだよ。んあ〜別にDIAMANTESが好きだから、怒っているわけではないのだ。BOOMとかの沖縄出身じゃないビック・ネームが参加してるから、このシングルにおける私の主役がないがしろにされているのだ。
その人とはsinon(この名前を耳にするのは、ずいぶん昔以来だな〜)。"We Are The World"風というので、きっとソロで歌っている部分もあるのだろうとわくわく期待していたのに、結局彼女の歌声は聞こえてこなかった。最初っから聴き直す･･･うっもしかして、この女性コーラス隊の一人がsinonだったわけ?! こりゃあsinonの名前を利用した詐欺商法だよ(sinonの名前につられて買う奴はあまりいないでしょうから、商売になりません。詐欺にもなりません)。ひどいよ!
リリース当時にはぴあにDIAMANTESのインタビューが載っていて、3cm四方の参加メンバーの写真も載っていました。sinonも写っていました。でも写真脇には｢参加メンバーはBOOMの〇〇、BEGINの〇〇、どんと等｣とだけ書かれておりました。ひどいよ!
実はDIAMANTESと沖縄ハード・ロックとの接点があるのだ!! 結成当時のメンバーにはターボというギタリストもいたそうな。この人は紫やオキナワにギタリストだったようだ。紫といっても再結成紫だろうけどね。そして更にマニアックなことをいうと、DIAMANTESの女性Voの一人はかつてアマチュア時代に沖縄のロック・コンテストでは常にsinonと上位を競いあっていたとか。（純生）
