SINON（２）

　'97年夏のこと…沖縄出身の女性Vo、sinonの１年半ぶりのシングル"Wanna Be Free"がリリースされました。久々の登場となるsinonですので、ここで彼女が何者なのか復習します。というか彼女との思い出。�@デビュー・アルバム『紫音』、「あの紫と関係あるのだろうか？」というわけで、そのタイトルに釣られてレコード屋でCDを手に取ると"Saty With Me"のクレジットがあり、もしやISLANDのカヴァーでは？というわけで買ってしまう。ずばりカヴァーだった。ISLANDは元紫の城間兄弟のバンドです。念のため。�AASIA MUSIC FESTIVALにISLANDと共にsinonが出演。しかもISLANDのアンコールではsinonが共演してしまう。�B2ndリリースに伴うクアトロでのライヴに行ってしまった。しかも当時の彼女がDJをしていたラジオ番組でライブの感想を読んでもらっちゃたあ。�C彼女がシーンから消える…。ちなみに音楽性はロック・フィーリングもあるけど、売れそうもない普通の爽やかな曲。

　ジャケット。飾らない格好をした彼女がちょこんと座っている。表情はにこやかだけど、いまいち。"Wanna Be Free"は彼女が作詞を手がけているのがいい。自分で曲を書けないVoって基本的にいまいち好感持てないから。彼女は今まであまり曲に関わってきてない。で、もう爽やかの一言に尽きるような曲。Voとコーラスがきれいだ。他にはこの曲のインスト、そしてMove Mixなるものが収録されている。インストはカラオケなので特筆することはないが、Move Mixはかなりアレンジが変わっていて、オリジナルよりもずっと面白い。静かなイントロはまるで違う曲のようだし、Voが更にクリアに処理されてもいる。そして低音が強調されたリズム、Voをこもったように処理…おおこれはGary Mooreが新譜で見せたジャングルってやつ？ アイルランドと沖縄の融合…。自己満足…。（純生）