SINON

　'97年の８月にリリースされたSINONの６曲入りミニ・アルバム『WANNA BE FREE』の紹介です。先行シングルの"Wanna Be Free"、Janis Ian（誰だっけ？）の日本語詞カヴァー"At Seventeen"、Gloria Estefanの日本語詞カヴァー"Reach"収録。歌唱力はアップしているかもしれないけど、オリジナルを含めて楽曲に感情移入が出来ない。沖縄らしいところも海のイメージも全然ない。

　'98年３月末にはクアトロで無料招待のショーケース・ライヴがあったようです。応募するには日本のロック雑誌を買わないといけないし、平日のライヴだしで、そんな気にはなれませんでした。なんかもー、沖縄ロックとは128万光年離れて来ちゃっているので、さよ〜なら〜という心境です。事実、この文章を書き始める直前まではそんな心境だったのです。SINON最終章だったはずなのです。でも、SINONの文章を書く為に、これまでの彼女との思い出を一つ一つ振り返ってしまった結果、お別れできなくなってしまった。目の前で元気いっぱいに体全体で熱唱していた彼女、汗か涙かできらきらに輝いていたまばゆいばかりの表情を今でも鮮明に思い出せる。未練たらたら。どうせ、そんな男です。

　インターネットでSINONのHPを見た。３月のライヴ、アンコールの最後は私の大好きな曲"抱いてあげる"だった。もうちょっと…それが１年なのか、２年なのか、ずっとなのかはわからないけど…とりあえず今はまだ付き合ってもいいかなって気になってきました。

　SINONは、沖縄出身の女性Voです。1stアルバム『紫音（しのん）』では紫の城間兄弟のバンドISLANDの"Saty With Me"をカヴァーしていました。そんなことから、私はSINONに興味を持ったのです。…これらの以前のことについては、またいずれ掲載をします。（純生）