ISLAND(3)

 今回も、昔のネタです。

 元紫の城間兄弟率いるISLANDの待望の2ndがリリースされました。"Heart Blue"という先行シングルもリリースされていたのですが、アルバム収録曲と同じと判断して見送っていました。タイトルは『PRECIOUS TIME』(東芝EMI TOCT-9119)です。今回の沖縄はこのアルバムの紹介です。

 1stではゲストにジョージ紫と比嘉清正という元紫のメンバーも参加して胸踊らせてくれたのですが、今回はどうでしょうか・・・。凄い! 凄過ぎる! 私は絶叫せずにはいられません。いきなり1曲目から3曲目までジョージ紫が作曲に関わっているのです。んあ〜他人のバンドでこんなに出しゃばらないで、自己のバンドでアルバムを作って欲しいと思わずにはいられません。そのジョージ紫3部作を順に紹介したい。"Heart Blue"はジョージが作曲のみした曲で、歌詞は日本語。普通のさわやかなロックながら、バックで控え目にハモンド・オルガンの音色は聞こえる。"Emily-Time Will Join Us Again"もジョージが作曲し、歌詞は日本語。Chicoという女性とのデュエットになっている。ドラムを叩いているのはSoul Toul・・・これって「そうる透」のことかしらん? 中間部では短いながらオルガン・ソロが聞こえてくる。3部作の最後を締めるのが"Straight From The Heart"。作詞・作曲ともジョージ紫!! ガッツ・ポーズ!! 当然、英詞なわけ。HRと表現するにはいささか軽い目ながら、イントロでギターとハモンド・オルガンが力強くリフを刻み、ギターが走るところはわくわくさせられる。中間部ではオルガン・ソロも充分に堪能できる。という嬉しすぎるナンバーです。

 さて以下の7曲は随分とテンションは下がります。既にシングルとして聴いている"After The Rain"は元気あって好きな曲だけど、新鮮味は当然ない。シカゴのカヴァー"If You Leave Me Now"は、は〜そ〜ですか、といった感じだし。城間正雄のソロ名義でシングル・リリースされた「泣きなさい〜笑いなさい〜」の"花"と"あなたのために"の収録もちゃんちゃら新鮮味ない。極付けは、「またやるかね?」と問わずにはいられない"Stay With Me"の新ヴァージョンの収録。副題として"Across The Sea"と付いてます。アレンジを替えたもので、ヴォーカル・ラインはオリジナルそのまんま。バックの演奏が違うだけ。曲の特長であった泣きまくるギター・リフが排除されている故に、オリジナルの方が断然良い。この曲に拘る姿勢はわからないでもないが、んあ〜と思わずにはいられない。 (純生)

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