GUNSタイプのロックン・ロール・バンド、'91年リリースの2ndか3rd。1stのビデオ・クリップにもなっていた曲ほどでもないが、GUNS風の勢いがある元気なオープニングの"Gunfighter"はかっこいい。Voは声域は狭いけど、W.Axel Roseの高音での歌い方に似ていて好きだったりします。元気がある曲はいいけど、静かな曲は平凡過ぎる。その点、GUNSの1stは凄かった。BAD COMANYの"Feel Like Makin' Love"のカヴァー収録。（純生）
NIGHT OF THE DEMON / DEMON
NWOBHMのバンド。'81年のリリース。バンド名からして何かやってくれそうだし、十字架の脇から手が出て内蔵をえぐり出しているというスプラッターなジャケット、それに怖さを増長させるようなイントロ"Full Moon"、しかし"Night Of The Demon"は軽快な曲調のハード・ポップだったりする。って、私はこの曲だけは以前から知っていて凄く好きだったんです。今回、久しぶりに聴いてみて、ますます好きになりました。でもイントロ部分はいらないや。当時は凄かったのかもしれないけど、今聴くと平凡だし。それとDEMONの音楽性についてはバンドのイメージとは違うというのは語り継がれてきていますので、そんなに驚きはしませんでした。でも、他の曲がつまらないです。曲の傾向は"Night Of The Demon"と変わりはないけど。（純生）
AWAKEN THE GUARDIAN / FATES WARNING
初期I.S.E.にはFATES WARNINGの権威がいて、いろいろと教育されたけど、その当時はいまいち好きになれなかった。けど、今は大好きです。これは'86年リリースのアルバム。たしか権威はこれが一番！と言ってたかもしれません。確かに全曲いいですもんね。曲展開の複雑さもそこそこなのがいいし、何よりもVoが変幻自在なハイトーンなのが魅力なのです。歌メロの付け方が普通じゃないです。そんな中でも"Fata Morgana"が秀逸の出来ですね。いや、続くドラマティックな展開かつ叙情的な"Guardian"も名曲です。（純生）
THE RISING PHOENIX / HARROW
オランダの正統派パワー・メタル・バンド、'93年リリースの６曲入りデビュー・ミニ・アルバム。Voは適度に力強くてハイ・トーンも駆使している。楽曲も元気溢れる曲が揃っている。ラストの湿り気があるバラード"Stone Cold"が特にいいです。Voの歌心も見える。ゴリ押しだけじゃない、こういう欧州的なメロディを出せるってのは昔ながらのHMっぽくていいね。（純生）
NAKED THUNDER / IAN GILLAN
'90年リリースのソロ・アルバム（いちおう初のソロ・アルバムのようだ）。再結成DEEP PURPLEから一度脱退した時期かな。速くて躍動感ある、かっこいい楽曲もあるが、IanのVoにいまいち張りがなくて、マイルドなVoに押さえている。だから平凡な仕上がりに感じる。この人のVoは、年齢に関係なく、アルバムによってムラがあるように感じます。これは、つまらないアルバムの方かな。ただし"Love Gun"だけはGILLAN時代のような、超かっこいいスピーディーなHRナンバーだ。Ianも吠えてるぜー！って興奮して似合わない言葉になっちゃったりして。ドラムはSimon Phillips（"Moonshine"で凄まじいドラミングを披露している！）で、他のメンバーには有名な人はいないようだ。（純生）
