ハイトーン・ヴォーカルを擁したスパニッシュ・メロディック・パワー・メタルの1st（？）アルバムです。しっかりジャーマン系のコテコテ感を出したB級バンドです。しかし、複雑な楽曲を良くこなしています。少々大袈裟な展開があるものの２曲目の"Kamikaze"（名前がクサイ）という名の疾走ナンバーが何回聴いても良いです。飽きないです。３曲目の"Diva"がRHAPSODYやATHENAを聴いているような感覚に何度か陥りました。ヴォーカルの歌い廻しが似ていたのかな？ 全体的には何曲かいまいちな曲も収録されているのですが、他にも２曲目同様のメロディック疾走ナンバーがあるので聴きごたえは充分ありますし、後半の曲に普通のバンドなら殆どやらないドラム・ソロのみの曲もあります。なんかMANOWARみたい（笑）…というか、彼らをなんか意識しているような気もしますしにているフレーズも、ちらほら…出てきました（笑）。 （じゃーまんクン）
THEATER OF SALVATION / EDGUY
前作のB級っぽいクササが完全に取れ、さらにHELLOWEENっぽくなってしまったEDGUYのニュー・アルバム。HELLOWEEN系ジャーマン・メタル・ファンならば、喜ばしいことなのだが前作までのギターの使い方やリフ等EDGUY独特の個性的な演出が無くなってしまい、ヴォーカルの歌いまわしもマイケル・キスク風に変貌しているが、全体のクオリティは前作よりはるかにあがっている。イントロから疾走ナンバーで幕開け、全体で３、４曲ぐらい疾走ナンバーとかっこいいミドル・ナンバーが揃っており、ほぼ理想的なジャーマン・メタルを演出している。しかし、ジャーマン・メタルで評価されるバンドは、大抵○○○みたいなフレーズとか、○○○みたいな展開が同じとか色々言われるが、このEDGUYの新譜もそんな要素をいっぱい含んでしまった。しかし、ジャーマン・メタル好きな私としては、このアルバムの内容は充分な作品であった事には間違いはないし、10分を越すドラマティックでクラシカルで聴き応え充分なしっかりとした曲もあったし、アルバム最後の曲ボーナストラックの"Fairytale (Live)"は一緒に歌いたくなるし…実際よく歌いながら外を歩いてしまっているし…。（笑） まあジャーマン・メタルな人にはオススメっすね。しかし日本盤は、曲数が多く、74分以上でMDに入らなくて困ってしまった。 （じゃーまんクン）
PRESSURE / ENOLA GAY
'97年リリースのENOLA GAYの2nd。ギタリストが一人抜けて４人編成となっているが、GRAVE DIGGERのUwe Lulisがゲスト参加して５曲でリード・ギターをプレイしている。前作で私を魅了したのはアグレッシヴなパワーと緊張感溢れる曲展開だった。本作でもその持ち味は十分に発揮されていて期待通りの出来となっている。数多いジャーマン・パワー・メタル・バンドの中の一つと見下されそうな音楽性ではあるが、私はかなり気に入っている。大きな特徴もなければ、すごくいい曲もないのに、聴けば必ず満足感を得る事が出来る。きっとこのまま変わらず安定した作品を出していくと思う。でも、次あたりはとてつもない歴史に残るような名作を出しそうな気もするので目が離せない。（向井孝司）
WHOLE LOTTA LOVE / GOLDBUG
はろー！ I.S.E.読んでるよいこのみんなー、元気にハタカバってるかーい!! まさか、ケルトったり、メロブラってばかりしてるんじゃないだろうねえ。今回のハタカバ曲は言わずと知れたLED ZEPPELINの曲だよ。'95年、ACID JAZZレーベルからのリリース。おじさんこのレーベルは苦手だなあ。でも、ハタカバのため、我慢して買っちゃったのさ。買ってから聴くまでに１年かかったけど。入っているヴァージョンはradio versionとフル・ヴァージョンの２種類。ああ、この音はなんて表現したらいいのだろう。ハウスの仲間なのだろうか？ いろんなサンプリング音が入っていてゴチャゴチャしているとしか感じないよ。ちょっと変な声の女性が歌っていて、ギターの音はえーと『BLUES FOR THE RED SUN』とかいうアルバムを出しているバンドに似ているのだけど、そのバンドの名前が思い出せない。CDラックを見たけど思い出せなかったから、まいっかー。他の曲も入っているけどつまらないから、まいっかー。 （向井孝司）
JULIET / JULIET
SHARKレーベルから'93年リリースだったので、少しだけ期待して買った作品。とはいってもジャケットにJuliet本人が写っているから、ある程度中味の予測はついていて、その通りの内容でしたというのが結論。覚えやすいメロディを持ったポップなHRで、Julietはかっこよく歌いあげているが、声の線の細いので、全体の印象が軽薄に感じてしまいます。 （向井孝司）
