'78年のライヴ・ブートです。WHITESNAKE結成直後ですよ。オープニングなんかPURPLEの"Lady Luck"ですよ。"Lady Double Dealer"もやってます。DsはDave Dowlで、KeyもJon Lordじゃない。Keyがたまに突拍子もない音を出すのがヘンで嫌いです；
Micky Moodyのギター・ソロは後に"Love Hunter"のライヴで導入されるそれをやってます。そして"Steal Away"につながります。インストの"Belgian Tom's Hat Trick"はスリリングな演奏を聴くことが出来て満足です。"Breakdown"って、こんなかっこいい曲だったんだというのを認識しました。曲はメドレーで"Whitesnake"につながっていきます。"Rock Me Baby",
"Going Down"といったカヴァー曲もやってます。 （純生）
LOS POETAS HAN MUERTO / AVALANCH
デビューして以来、長い間スペインのクサメタル界（そんなのあるのかどうか知りませんが…／汗）を牽引してきたAVALANCHの4th（ライヴ盤を入れると5th）アルバムです。微妙に作風が難解な方向に変化した3rdアルバム『EL ANGEL CAIDO』から大幅なメンバー・チェンジの紆余曲折を経てようやくリリースされた今作は、ふたを開けてみたら3rdの時をはるかに凌ぐ変化を見せました。ストレートに疾走する従来路線を好むメンバーがWARCRYに去った今、リーダーのAlberto Rionda（G）の音楽探求独裁路線を制止できるメンバーはすでにおらず、恐らく今のAVALANCHは彼の完全なるワンマン・バンドなのでしょう。そんな彼の音楽的世界観を直接反映しているであろう今作は、3rdで推し進めたプログレッシヴな路線に磨きをかけつつ、スピードを大幅に落とした、落ち着いた大人っぽさとファンタジックでポップな雰囲気が同居する深みのある作品に仕上がりました。情熱的な哀愁疾走路線にこだわりのあるファン層にはこれで完全に見切りをつけられてしまうことは否めませんが、これだけ変化したら仕方のないことかもしれません。しかし、今作はそうした従来の疾走路線を頭から振り払って、先入観なしで今までのAVALANCHとは別のバンドだと思って聴いてみると、実に味わい深くてよいアルバムだと思います。前任の一直線情熱歌唱が売りだったカリスマVo、Victor Garcia（現WARCRY）に変わって加入したRamon Lageの持ち込んだ繊細で緩急のついた歌唱はよりプログレッシヴな曲調にぴったりとフィットしていますし、むしろスピードが落ちて枯れた雰囲気が出た分だけ、AVALANCHならではの哀愁メロディをゆっくりと味わうことが出来ますね。本格的に日本上陸したら、賛否両論（否の方が多いでしょうね…）必ずあると思いますが、俺は好きなアルバムです。こういう方向もありだと思います。 （かるび）SALVATION BY FIRE / BURNING POINT
2ndアルバム、『FEEDING THE FLAMES』で、顕著な成長を見せてくれたフィンランドの５人組の、'01年に発表されたデビュー・アルバムです。ジャケットはアルバム・タイトルに良くフィットして、なかなかいい雰囲気なのですが、中身はすこし煮えきりませんでした。それほどクサみのないメロディック・パワー・メタルをやっているのですが、疾走曲は勢いでそれなりに聴けるものの、収録曲の約半数を占めるミドル・テンポの曲がなんとも面白味に欠けます。Voが前に出て、演奏陣が妙に奥まった聞こえかたをするプロダクションのせいもありますが、基本的に編曲時でのアイデア不足でしょうか？
各パートは堅実にこなせているのですが、それらの音が集合したら全体的に音空間がスカスカしている感じで、悪い意味でまったりと落ち着いてしまっているような雰囲気です。フィンランドらしい繊細なメロディ感覚もあまりありません。いかにも成長途上のバンドらしい音源でした。2ndで成長してて、結果的には良かったと思います。
（かるび）