先日、アルバム『LET GO』をレビューした、カナダ出身の17歳の女の子。もうこのアルバムは気に入っちゃってしょうがないのですが、路線が「半端にロック・半端にアイドル」みたいなので、私の周辺ではあまり評判が良くなかったりもします(笑)。
どっちかハッキリしろよ！みたいな。でも曲の素晴らしさは文句の付けようがないし、実際にアメリカ、イギリス、日本のそれぞれでトップ10内にチャートイン(アメリカではかなり長く居座ってます)しているという事実が、それを証明しているように思います。この『COMPLICATED』はアルバムからのファースト・シングルで、私が買ったイギリス盤はその"Complicated"のリミックスと、アルバム未収録2曲("I
Don't Give"と"Why")、それからPCで再生するビデオ・クリップが入っていました。ブリトニーなんか同じような(実際同じ)音源を何回も別フォーマットで売り出していることを考えれば、このシングルは良心的な内容と言えるでしょう。"Complicated"のリミックスは「Tom
Lord-Alge Mix」となっていますが、はっきり言ってアルバムと全然区別がつきません。これをリミックスと謳うのはどうかな〜。未発表の2曲はまずまずの出来で、たぶんアルバムのアウトテイクだと思います。(3)"Why"はアコギ弾き語りタイプの曲。この人はロックぽく歌うのもいいけれど、やはり基本的にはシンガー・ソングライター気質というか、シンプルなアレンジで、曲の良さで勝負するのが似合っているように思います。MTVでもヘヴィ・ローテーションされている(と思う)ビデオクリップは、「17歳のストリート・キッズ」の姿を際立たせているような作風ですが、妙な凝りもなく、シンプルなつくりになっています。身長150センチ台(笑)という小柄なアヴリルの動く姿が見られるので、嬉しいオマケといったところでしょうか。しかしこのシングル曲、ほんと何回聴いても飽きません。アルバム聴いてもシングル聴いても、クリップ見ても至福の4分5秒が過ごせるという感じ。初来日公演が待ち遠しく感じます。
(hatch)
BLACK AND PURPLE / BLACK SABBATH
Ian Gillanが加入してしまった時の'83年のライヴ・ブート。２枚組。そんなこともありましたよね。Ian
Gillanが"War Pigs"とか"Iron Man"とか"Paranoid"とかを歌ってしまうのですよ。で、声もなかなか良く出ていて、Ianの素晴らしい歌唱を聴くことができます。この時のIanが参加したアルバム『BORN AGAIN』からの"Zero The Hero"はかっこいいですよね。アルバム買ってみたくなりました。そして、なんと言ってもハイライトは"Smoke On The Water"をやっているということです； 歴史的事件の証拠なブート。それだけで満足です。 （純生）ROUND AND ROUND AND ROUND / BON SCOTT
AC/DCのVoであり、故人のBon Scott名義の３曲入りミニ・アルバム。あっ３曲のうち、２曲はヴァージョン違いか。マニア向けですね。'74年と'76年の音源。ってことは、AC/DCが始まっていた頃だし、在籍中に音源でしょうか。３曲ともハード・ロックではなくて、ほのぼのとしたポピュラー・ミュージック。女声コーラスが入ったり、ヴァイオリンが入ったり。悪くない音楽です。何よりもBon
Scottの声がいいや。AC/DCでの歌と変わらないもん。ジャケとは歯がなくって、鼻の穴に中指を突っ込んでいるBon。いいヴォーカリストでした。（純生）