プロフィールのコーナーでも「生涯の10枚」のひとつに入れてしまった(笑)アルバム。まぁ、つい最近リリースされたばかりの作品をいきなり「生涯のベスト10」入りさせてしまうのもどうかと思いますが、ここ最近ちょっとなかったほどのインパクトを受け、それが現在進行形のアルバムだったから嬉しかったというわけで…(笑)
最近、ことあるごとに「アヴリル・ラヴィーン！アヴリル・ラヴィーン！」とマイプッシュ(笑)している、カナダ出身の17歳の女の子が、このアヴリル・ラヴィーンです。17歳とは言っても、ブリトニー・タイプのティーン・アイドルではありません。この人は自分で曲を書き、ギターも弾く、立派な自作自演歌手で、曲調はロックです。カナダの女性ロック・ヴォーカリストと言えば、真っ先に思いつくのはアラニス・モリセットですが、確かにこのアヴリルもアラニスの影響を受けていると思います。しかし一概にアラニス・フォロワーとは言えず、曲によってはリサ・ローブのようであったり、スザンヌ・ヴェガのようであったりします。ただ、誰々に似ているというのは比喩であって、最終的にはこれ！というアヴリル・ラヴィーンらしさを持っていると思います。17歳デビューの自作自演歌手といえば、デビー・ギブソン(古いが)を思い出しますね。デビーはポップ・フィールドで、このアヴリルはロックの住人という違いはあるけれど、凄まじい才能をもったティーンエイジャーの出現という意味では、同じようなインパクトがあると言えるのではないでしょうか。それにしても、このCDに入っている13曲は素晴らしいです。小難しいことをやっているわけではなく、ストレートなロックですが、何というか、歌ごころがとても豊か。ファーストシングルの(2)"Complicated"は勿論のこと、セカンドシングルが予定している(と思われる)(1)"Losing
Grip"、(3)"Sk8er Boi"以降も全く死角がありません。アルバム後半で素晴らしいのは(8)"Anything
But Ordinary"で、このサビメロの解放感は何物にも替えがたいという感じです。ルックスはごく普通というか、ダボダボのズボンをはいてスケボーに乗っている写真なんか見ると、いかにも欧米のガキ…という感じですが、これだけ素晴らしい音楽を作り出す人であれば、ルックスの話なんかどうでもよくなります。(当然、それなりにカワイイけど)
曲によってプロデュースを担当している人が違うのですが、一部ではクリフ・マグネスの名前も見うけられました。アルバムのリリース元はAristaですが、社長のアントニオ"LA"リードがエグゼクティヴ・プロデューサーとしてもクレジットされています。日本ではすでにオリコン・アルバムチャートのトップ10に入ったりしているみたいですが、欧米(というかアメリカかな？)でもAristaのプッシュでブレイクするかもしれませんね。
(hatch)
TOO TIRED / GARY MOORE
'90年リリースの『STILL GOTH THE BLUES』からのシングル。この時期のシングルは同じシングルでも２種以上のフォーマットで出ていて、私はだいたいはコンプリート出来ているのかなって満足していたら、実は国によってもいろいろなものがあるみたいで、コンプリートなんてほど遠いです。とほほ。で、これは300円だったので拾ってきました。もしかしたら持っているかも；
当然聴いてみたけど、特筆すべきことなし。ライヴ音源が２曲収録されてます。 （純生）WHITE THUNDER / GARY MOORE
'91年のライヴを収録したブート。１枚目のブルース・アルバムを出した後ですね。バンドのメンバーはDon Aireyがいる以外はどうでもいいかも。ゲストでブルース・ギタリストのAlbert Collinsも出てきます。ま、この時期のはオフィシャルのライヴ・ビデオも出てるし、２枚目を出した後にはオフィシャルでライヴ・アルバムも出てるし、オーディエンス録音で音は悪いしで、あまり聴き所はあまりないブートです。あっ一つだけ…『AFTER THE WAR』収録のRoy Buchannanのカヴァー"The Messiah Will Come Again"をやっているのは興味深いとか…しかもギターの泣きが素晴らしいし。他には"Walking By Myself"でオーディエンスが一緒に歌っているのは凄いなとか。あと"Midnight Blues"なんて何度も聴いてきたけど、今回聴いてやっと大好きな曲になりました。 （純生）