『THUNDER AND LIGHTING』ツアーを２公演収録した２枚組ブート。このツアーでやっていないと思っていた"Emerald"が嬉しい。"Rosalie / Cowgirl Song"から、そのままメドレーのように"Whisky In The Jar"が始まるのも嬉しい。オーディエンスの大合唱には鳥肌立ちます。そして、そのまま"Dancing In The Moonlight" になり、最後は"Cowgirl Song"に戻りメドレーは終わる。組み合わせ無尽蔵なLIZZYのメドレーはほんよいなあ。聴き慣れた曲でも、どきっとしちゃう。 （純生）
KARMA / CHARISMA
ドイツ出身のプログレ・メタル・バンドIVANHOEのメンバーによる、女性Voを擁したプロジェクトの'99年リリースのアルバム。普通のヘヴィ・メタルにしては、Keyが全面に出ていて、展開に多少起伏がある程度という感じのプログレ・メタル。Keyがピコピコしちゃっているところが、それっぽいなーと思ってしまう。これがちょっと、私としては減点な部分。９曲で45分なので、長くはありません。女性Voはかなり本格派、しっかりと力強く歌ってくれています。楽曲によって、声色を替えていたりして、とっても表情豊か。ふわふわした声でも歌っていますし。曲によってはTHE GATHERINGのAnneke嬢を想起してしまう。ずばりいって、めちゃくちゃ気に入ってしまいます。静かな曲よりも、元気な歌メロがある曲が好きです。オープニングの"State Design"はそんな曲で、ガツンと来てくれるので、とてもいい。もう１曲、ラストの"Deeper Ground"も元気で明るくて、歌メロが印象的な曲で、とても気に入っています。この曲はIVANHOEの曲なのだとか。ゴシック・メタルな曲っぽく、ディープな雰囲気の"Money Money Money"はとってもいいねーと思ったら、なんか聴いたことある歌メロ…これABBAのカヴァーなんですね。オリジナルもこんなんでしたっけ？ IVANHOEは聴いてはないのですが、手元に１枚買ってありまりますので、近いうちに聴いてみます。（純生）
DARK AVENGER / DARK AVENGER
ブラジル出身のパワー・メタル・バンドが'94年に南米のみでリリースした1stフルレンス・アルバム。ただし、日本国内で発売されたのは'00年秋（つまりつい最近）の話だ。近頃、この手の新しいメタルは興味はあっても中々手にする機会が少ない（旧作の発掘に忙しいもので…）のだが、別途もらったサンプラーに入っていた曲が異常に素晴らしかったので購入することにしました。ブラジルというと最近MEGAHARDというレーベルからパワー･メタル・バンドが続々輩出されているようだが、彼らはそれに先立つ存在といえるのかもしれない。ヴォーカルのマリオ・リンハレス、これが非常に上手い。個性的とは言い難いが、時にジェフ・テイト、時にロブ・ハルフォードといった感じで、器用な歌いまわしをしている。シャウトする際の鬼気迫る声の表情はなかなかのものだ。まあ南米のバンドだけあって、英語の発音に若干くせがある（巻き舌系？）ような感じもあるが、それほど気にならない。楽曲的にはANGRA症候群ともいうべき様式的な作品（特に後半）もあるが、それよりは正統派パワー系の曲がいい出来で、特に(1)(2)は絶品だ。(3)はまるでVIPERのよう。インナー・ジャケットを見る限り、 メンバーは非常に金がなさそう（しかも若い…）で、見る人が見たらダサイの極みかもしれないが、このくらい音楽の内容がよければ全く問題はない。荒削りなところが取れてアレンジ能力がレベル・アップしてしていけば、ANGRA並にワールド・ワイドな存在になれるかもしれない。（hatch）
