'83年リリースの７インチ・シングル。Ａ面の"シャトレ・アモーナ・ホテル"はフリオ・イグレイシアスのカヴァーのようで原題は"No Te He Podido Olvidar"。まあこちらはどうでもいいや、私は聴いたことない曲なので、ヒットはしていないのかもしれない。Ｂ面は"愛しき他人(ひと)〜パリの散歩道"…というわけで、私が探していたのがコレ。Phil LynottとGary Mooreの"Parisienne Walkway"のカヴァーでございます。邦題がずばり"パリの散歩道"だったわけじゃないのですね。郷ひろみのベストＣＤも欠かさずチェックしていたのですが、もしかしたら"愛しき他人(ひと)"は収録されていたかもしれないです。オリジナルとは関係ない勝手な日本語詩になっています。でも最後は「すべてはパリの蜃気楼(ミラージュ)」となっているのが、ちょびっと嬉しい。歌メロもGaryの弾くギターのメロディに沿っていて好感持てます。ヨーロッパのLIZZYマニアも欲しがる究極のレア・アイテムらしい…と伊藤さんが言ってました。 （純生）
PERFECT GENTLEMAN / HELLOWEEN
『MASTER OF THE RINGS』からの２枚目のシングル。LIZZYの"Cold Sweat"収録ということで買いました。"Cold Sweat"をカヴァーするバンドは非常に多いです。HM然としてかっこいい曲だけど、けっしてLIZZYを代表する曲ではないですよね。さてHELLOWEENのカヴァーは実に原曲に忠実です。後半のギター・ソロがちょっと違うかな。まあここまで完成されたHMソングを違うふうには変えられないのだろうけど。"Perfect Gentleman"はほのぼのとした民謡風メロディの楽しい曲です。一度フェイド・アウトした後に戻ってきてくれるところが嬉しい。"Crapowski's Malmsuite 1001(In D Doll)"はギター弾きまくりのインスト。HELLOWEENのことなど考えずに、ギタリストが好き勝手にやりました。とてもじゃないけど、アルバムに入れたら、日本のファンは｢HELLOWEENは変わった｣などとまた大騒ぎになってしまうから、やっぱりシングルにそっと入れておこうかい、というような曲。後半のクラシック調の展開はなかなか聴きごたえあり。（純生）
A REAL LIVE ONE / IRON MAIDEN
SENTENCEDの『AMOK』を聴いて思った。デス声を除いたら、何であろうか? "Tropper"のカヴァーもしているから安直にMAIDENかなあ。でも、MAIDENはここまで美しくないよな。…というのは全くの間違いであった。'93年リリースの後期MEIDENの曲ばかりを集めたライヴ・アルバムを聴いて思った。SENTENCEDの美しさに負けず劣らずMAIDENも美しいのだと。などとSENTENCEDごときと比較するな〜！と怒られるかな。
日本のライヴとは違い、オーディエンスの大合唱が素晴らしいと感じられる。"Fear Of The Dark"なんか、それが凄く顕著。イントロ部分から｢おぉぉ〜｣だもの。ぞくぞくしちゃうよ。そして最後まで歌いっぱなしなのです。もともと名曲と思っていた曲が、更にランク・アップしちゃう。"Afraid To Shoot Strangers"も繊細美が好きです。（純生）
