DOOMBOUND / BATTLELORE
　フィンランドの男女Vo擁するファンタジー・ゴシック・メタル・バンドの'11年リリースの6th。このバンド、永らく頑張っていますね。音楽性はこれまでと大きく変わらず、ファンタジー、ヴァイキングのイメージを出しながらも、音楽的にはヴァイキング・メタルやフォーク・メタルの要素を強く出さずに、普通に上品で繊細なメロディのゴシック・メタルっぽいことをやってます。ストレートなゴシック・メタルとはまた違う印象を受けるけど。ま、個性はばっちり確立してます。おねいさんの優しい歌メロいいよね。繊細で壊れそうなぐらいです。ただ、本作の残念なところは、曲がつまらない…。いい曲が見つからないんだよね。記憶にも残らない…。前作『THE LAST ALLAIANCE』も気に入ったんだけども、名曲は見つからなかった…。うーん。
　私が買ったのは限定２枚組みのDVD付きのです。ライヴ11曲に、ビデオ･クリップ４曲などを収録。華奢なヴォーカルのいねいさんはやっぱり可愛いぜ。ツアー･ビデオでは、メンバーの素顔が見れるぜ。でも、私は１回見れば充分かなー。といった内容です…。（純生）




WHERE LOST SOULS DWELL / THE BLOODLINE
　ドイツのゴシック・メタル・バンドの'06年リリースの2nd。PYOGENESIS, SATYRIANのG/Voと、THE DREAMSIDEのおねいさんによるプロジェクトです。'00年リリースの『OPIUM HEARTS』も聴いていたことを思い出しました。シンセがたっぷり入っていて、多少ピコピコしているけども、それよりもヘヴィでしっかりとゴシック・メタルかな。適度にのりのりで、だらだらもしてます。叙情的なメロディとかはないのが特徴かも。だから、SATYRIANみたいな華やかさはないんです。男性のデス声が力強いのもいい。おねいさんの歌声は適度にふわふわしてます。ラストの"Ocean in Flames"が名曲レベル。この曲はとてもメロディアス。なんか。聴いたことあるメロディなのですが、カヴァーとかじゃないみたい。後半がだらだらするのがちょっと惜しいけど。（純生）

DARKNESS ROSE / DARKNESS ROSE
　都内を中心に活動する女性Vo擁するゴシック・メタル･バンドの'11年リリースのデビュー･ミニ･アルバム。ベースもおねいさんで、彼女は元SINCERITY GREEN。シンセのリフが印象的なシンフォニック・ゴシックを基調としているのですが、自らオルタナ・ゴシック・メタル･バンドと掲げているだけあってモダンなゴシック・メタルのスタイルも加わっています。そして、ギタリストがバカテクで、速弾き＋エモーショナルな音色でぞくぞくさせてくれます（"Noody Warms"のギター･ソロが若い頃のGary Mooreみたいで凄いことになってる。）。そして、このバンドの一番の強みはVoのおねえさんです。力強くも歌えるし、情感豊かにも歌える実力派。その上、美形なのですから、たまりません。ちなみにライヴはこれまで２回見ているのですが、場慣れしたアクションもあって、Voのおねいさん映えまくり。そんなわけで、バンドとしての音楽的な個性を確立しているのが素晴らしいです。インストを含む全５曲。アップ･テンポの曲が主体だけども、しっとりさとか暗さもしっかりと存在している。どれも名曲レベル。それと音の良し悪しがいまいち分かってない純生が行っても説得力ないかもしれないけど、ミックス具合もとてもよくていいサウンド･プロダクションじゃないかと思う。今年のベスト･アルバムの１枚。http://www.darknessrose.com/ （純生）

'11.04.12 / It's So Easy