フィンランドのゴシック･メタル･バンドの'06年リリースのアルバム。前作『FATAL DESIGN』にもその傾向があったけど、初期の美旋律ロマンティック･ゴシックというよりも、ヘヴィでゴリゴリさが前面に出ている。ギター･リフはいやというぐらいに、ゴリゴリしてる…。男性Voの歌メロがメロディアスなので、そこにはロマンティック･ゴシックらしさがしっかりと残っているから、まあこれもいいかなとか思って聴いていますが。"Dying Moan", "Beautifully Confined", "Lost In My Denial", "Hollow", "Say Goodbye"あたりが名曲レベル。これだけセレクトできれば充分です。ごりごりしていても、歌メロの良さに救われている。なんだかんだ言って、なかなか気に入ってます。（純生）
MANIFESTO OF / SENTENCED
フィンランドのゴシック・メタル･バンドの'09年リリースのベスト･アルバム。CENTURY MEDIAが複数のバンドのベストを同時にリリースした廉価盤シリーズ？の1枚。うーん、選曲がいまいちです。私はこのバンドの曲、そんなに好きじゃなかったのかも？と思うぐらいに、自分にとってはどうでもいい曲が多くセレクトされてます。"Ever-Frost"のSingle Editとかは、シングルを買っていないどころか、リリースされていたことすら知らなかったので嬉しいけど。新しい順に収録されているわけですが、前半は"No One There"のSingle Editと、"Killing Me, Killing You"のSingle Edit以外は、どうでもいい曲が並んでます； 2ndと3rdからも１曲づつセレクトされているのは嬉しいけど、"Nepenthe"はライヴ音源だしなあ； IRON MAIDENの"Trooper"は新しいファンには嬉しいかも？ まあ後期の面影はないデス・メタルなわけですが。2nd『NORTH FROM HERE』からも、私だったら"Northern Lights"じゃないなあ…。（純生）AMORTEAN / SILENTIUM
フィンランドの男女Vo擁するゴシック･メタル･バンドの'08年リリースの5th。ジャケットの赤色が映えていていいですね。で、本作はこれまでと違って（ですよね？）、オーケストレーション入りです。まるでWITHIN
TEMPTATIONみたい！とまではいかないにしても、なんか派手派手で疾走しているし、かっこいいですよ。男性Voの出番はすっかり少なくなり、ところどころで歌っている程度。普通声でも歌ってますが、CRADLEのDaniみたいにブラック声で吼えている曲もある。で、本作はかっこいい反面、本来の持ち味だったはずの哀愁度は減っているけども、これはこれでかなり好きかな。哀愁味のある曲もあるけど、ちょっと地味か。高品質ゴシック･メタル･アルバムの１枚ですよ。オープニングの"Leave The Fallen Behind"が本作のイメージを印象付ける派手でかっこいい曲。"The Fallen Ones With You Tonight"はドラマティックです。STREAM OF PASSIONみたいなプログレっぽさもあります。"The Cradle Of Nameless"はオーケストレーションの入り方がまるでWITHI TEMPTATION…でもいい曲。今年のベスト･アルバムの１枚。（純生）