イタリアのシンフォニック・メタル・バンドRHAPSODYのギタリストLuca Turilliのソロ･プロジェクトの'06年リリースのアルバム。ゴシック･メタルですよ！と言われても、そんなわけないだろう？と疑いつつ聴いてみたら、ずばりゴシック･メタルでした。シンフォニックで、女性Voがオペラッチックにも可愛くも歌ってくれる。多少デジタル音あり。何よりも、メロスピっぽく、ギターがぴろぴろと弾かれていませんよ！
偏見ですかね； EPICAみたいですよ。Lucaは作曲とプロデュースとKeyを演奏しているのみ。そして、Mystとクレジットされた超実力派女性Voは、AFTER FOREVERのFloor嬢のようです。なるほどねと思いっきり納得しました； 今のAFTER FOREVERよりも、楽曲が魅力的で、Floor嬢のVoスタイルが生かされているような気がしますよ；
ある意味、そんなにひねりのない正しいシンフォニック･ゴシックなわけで、初期AFTER FOREVERっぽいかなあ。適度に速くもなるし。凄いことに、全曲が名曲レベルなんですけども。特にイントロから続く４曲"Virus", "Dreamquest", "Black Rose ", "Lost
Horizons"が素敵過ぎ。Floor嬢の歌唱あってこその名曲という感じがしますが。最近のAFTER FOREVERでは、こんなにもオペラちっくに歌ってないだろ！ってな曲もあって、ぞくぞくしちゃいますよ。正直、彼女を見直しました。もちろん今年のベスト･アルバムの１枚です。当然ゴシック･メタルとして！ http://www.dreamquest.it/ （純生）
DARKLIFE / SILENT CRY
男女Vo擁するブラジルのゴシック･メタル･バンドの'05年リリースの4th。前作3rd『DANCE OF SHADOWS』が'03年リリースなのに、やたら久しぶりのような気がします。1st『REMEMBRANCE』が'97年ですから、楽曲の良さ以上に思い入れあります。そんなに個性的ではなく、北欧っぽい正しいゴシック･メタルをやられているけど、辺境ってことで、評価も必然的に甘く（笑）。3rdはなんかサウンド･プロダクションがやたら悪くて、いまいちでしたが、本作はサウンド面は完璧に改善されているし。何よりも、垢抜けてしまって、初期のドゥーム･ゴシックの雰囲気はどこへやら。暗さも重さもあるけども、爽やかに明るい感じがします。初期のファンの人はがっかりかも；
ソプラノ声で、可愛らしさもある、おねいさんがメインで歌ってます。彼女だけが歌う曲多い。男性デス声はおまけ程度。私はまあまあ気に入ったけども、名曲がちょっと見つからないのが残念。もうちょっとって感じなんですけどねえ。http://www.silentcry.com.br/ （純生）THE FUNERAL OF HEARTS / HIM
フィンランドのロマンティック・ゴシック・メタル・バンドの'03年リリースの4th『LOVE METAL』からのシングル。このシングルはこれで３種類目のゲット。イギリス盤です。Vol.IIというサブ･タイトルが付いてます。Vol.Iはゲットできてません；
タイトル･トラックは優しいメロディのイントロといい、本編のとろけるように甘い歌メロといい、とても大好きな曲です。ここに収録されているのはRadio
Editです。ちょっと短いのかも。もう１曲はBLACK SABBATHの"Hand Of Doom"のカヴァーのライヴ･ヴァージョンです。SABBATHなんて、このバンドに似合わないイメージなので、驚きました。まあ完コピです。シンセがオルガンっぽい音を出しているし、ヘヴィなギター･リフも再現していますよ。なかなか気に入ってます。来日公演では"Black Sabbath"をカヴァーしたそうです。そっちも聴いてみたいものです。（純生）