オーストリアのゴシック･メタル･バンドの'01年リリースの3rd。以前に1st『BITTER TEAR』を聴いて以来となります。その1stは女性Voがかなりよかったように記憶しているのですが、本作は女性Voはなしです； メロデス調の速いパートもあるゴシック･メタルをやられています。なかなか叙情的でいいメロディを持っているけども、ちょっと元気が良すぎです。ごりごりしてます。Voが吼えてます。やっぱりゴシック･メタル耳には、メロデス臭さが気になるかなあ。まあ、メロデスってほど、ギターが弾きまくっているわけでもないので、やっぱメロデスじゃない。遅い曲で、Voが普通声で歌ってくれる曲などはいいんですけどね。本作には女性のKey奏者がいるのですが、今はもういないみたいです。もちろん1stの方が全然いいですよ。森の中での演奏主体？なVideo Clipも収録しています。ちょっと出てくるKeyのおねいさんが可愛いのが見所？http://www.olemus.nu/ （純生）
WIDOW'S TOUR / TRISTANIA
ノルウェーの男女Vo擁するゴシック･メタル･バンドの'99年リリースのライヴ･ビデオをSCARECROWというメキシコのレーベルが、CDに落として、ライヴ･アルバムにしちゃいました…というものです。ご丁寧にデジパック仕様ですよ！ THE SINS OF THY BELOVEDのライヴ･ビデオもこのレーベルが同じことをやってましたね（笑）。NAPALMはちゃんと認識しているんでしょうかね。そして、シングルの『ANGINA』の３曲もカップリングされちゃってますよ（笑）。ライヴのほうの音質が悪い上に、レベルも低いので、シングルの方がやたら音がかちっとしてます。私的には入手できて、むちゃくちゃ嬉しいです。物欲が満たされます。1st『WIDOW'S WEEDS』に伴うライヴということで、名曲が並んでいますよ。ライヴ･ビデオを何度も見ましたが、こうやって音だけ聴くのもいいもんです。ハイライトはもちろん２曲目の"My Last Lenore"でしょうか。演奏が多少すかすかでも、おねいさんの歌声はアルバムでよりも、より素晴らしいですよ！（純生）FIRST DEGREE SUICIDE / OBSCURANT
フィンランドのゴシック･メタル･バンドの'05年リリースの2nd。1st『LIFEFORM: DEAD』がジャケットはゴシック･メタルっぽくないのに、とても良かったのを記憶していますが、本作もデス・メタルっぽいジャケットです。でも、サウンドはやっぱりいい！
シンフォニックで、適度にスピード感があり、かつしっとりとしたメロディを聴かせてくれます。Voは結構きつい感じのデス声。声を搾り出すかのようにある意味情熱的に歌ってくれてます。普通声パートもあります。フィンランドの流行にそっぽを向いて、こうやってオリジナリティあるゴシック･メタルをやってくれるのは嬉しいですね。応援したくなりますよ。欠点を挙げると、メロディに起伏が乏しくて、ちょっと単調かなあ。少し物足りなさを感じます。もっと、キラー･チューン満載のアルバムを作ってもおかしくなさそうなのに。またそのメロディはKATATONIAっぽさも感じますよ。アルバム中ではもっともメロディが映えている"Light From Above"が名曲レベル。ラストの"170603 (Memoir)"はイントロでだらだらした後に、勢いよくかっこよくアップ･テンポな本編へと繋がっていく。その部分に鳥肌が立ちました。ずばり言って名盤です。http://www.obscurant.info/ （純生）