ドイツのゴシック・ロック・バンドの'01年リリースのアルバム。16曲全てが他のバンドのカヴァー曲です。'80年から５年ごとに'00年まで、ゴシック・ロック／ゴシック・メタル・バンドの曲を４曲づつ収録。ちゃっかり自分たちのリメイクも１曲やっていますけど；
前半のゴシック・ロックの部？は、バンド名は知っていても、曲までは知らないものが多くて、でもどこかで聴いているかもなって感じ。アレンジをどれだけ変えているかは分からないのですが、どの曲もこのバンドのゴシック・メタルっぽい音になっていて、心地よく聴くことが出来る。曲によって入る女性Voがか弱く優しく歌ってくれて、むちゃくちゃ萌える。JOY DIVISION, BAUHAUS, THE CURE, THE SISTERS
OF MERCY, CHRISTIAN DEATH, THE MISSION, THE
CULT, JUSUS AND THE CHAIN, FIELDS OF THE
NEPHILM, KILLING JOKE…と、ゴシック・ロックの大事なところはだいたい押さえてあるっぽい。後半に入るとゴシック・メタルが登場します。PARADISE LOSTの"True Belief"…本編はオリジナルまんまですが、イントロとアウトロにオリジナルとは違う軽い目のメロディアスなフレーズが入ります。あれ？これが？とちょっと驚く。LACRIMOSAの"Copycat"…オリジナルはもっとノリノリの曲だと記憶しているのですが、かなり遅くやっているので、オリジナルを思い出せません；
その点は素晴らしい。TIAMATの"Whatever That Hurts"はオリジナルのメロディはそのまま残し、アコギの音色をより叙情的にしていて、その点がとてもいいです。私が大好きな曲をセレクトしてくれたのも嬉しい。TYPE O NEGATIVEの"Black No.1"とMARILYN MANSONの"Great Big White World"もやってます。（純生）
MERCURY / MADDER MORTEM
ノルウェーの女性Vo擁するゴシック・メタル・バンドの'89年リリースの1st。リリース当時に聴いているのですが、当時はソプラノ女性Voこそがゴシック・メタルに相応しい！というか、それしかないだろ！みたいな固定観念があったので、こうも低い声で情念が隠った感じでじっくりと歌い上げられてしまうことにかなり驚いたのを覚えています。むちゃくちゃ気に入った！というわけでもないけども、かなり印象は強く残りました。楽曲も彼女のVoスタイルにぴったりという感じで、派手さはなくじっくりと暗くだらだらと聴かせてくれる。でも、分かりやすい北欧のスタイルともまた違った感じ。時折、無機質でアグレッシヴに弾かれるギターがいい。"Under Another Moon", "Loss"などが地味にでも名曲扱い。前者ではおねいさんが、ソプラノ声でも歌っちゃいますよ！
こぶしも回っているし、演歌みたい。（純生）MELANCHOLIA / CENTURY
ドイツのゴシック・メタル・バンドの'01年リリースの2nd。ニュー・ウェイヴ的なとても爽やかなサウンドです。ゴシック・メタルじゃなくても通じる。てゆうか、ゴシック・メタルにすることをためらってしまう。ま、いいか。1st『THE
SECRET INSIDE』同様に流麗な歌メロとメロディがとてもいいです。ちょっとデジタル風味、普通声男性Vo、表面上は爽やかだけでも根底にあるのはゴシック・メタル的な暗さ。"Perfect Lie", "Fall For You"が特に名曲。1stではULTRAVOXのカヴァーやっていて驚いたけど、本作には残念ながらカヴァーはないようです。（純生）
