ポーランドの男女Vo擁するゴシック・メタル・バンドの'04年リリースの2nd。初めて聴きます。オープニングの"Angel Of Destiny"がかなりインパクトあります。ヴァイオリンのいい感じのイントロ…お、これはいい感じの哀愁ゴシック？と思っていると、そのうちシンフォ・ブラックばりのブラスト（笑）、そしてメロデスばりのかっこいいギター・ワーク（笑）…全然ゴシックじゃないじゃん；…とか思っていると、後半のだらだらしたパートではおねいさんのゴシックっぽいハーモニーが炸裂したりとか。アルバム全部がこんな曲ではなくて、いかにもなゴシックな曲もやってます。良くも悪くも、ポーランドのゴシックの定番…ARTROSISやMOONLIGHTとは違います。どっちが好きかと問われると、ゴシックらしいARTROSISなのですが、VIA
MISTICAもかなり記憶に残る音。ポーランドのゴシックでは異色が故に。こんなゴシックは邪道だ！（ゴシックそのものが邪道である！…と言われるとその通りでもあると思うが）と思いつつも、かなり気になる存在。さて、サウンドの話に戻って…正しい美形のおねいさんは（と言いつつ、ブックレット中のにらみつけている顔はひどい；）、低い声色で歌われている曲は魅力半減。個人的におばさんの声みたいで萌えません；
でも、天空舞うようなソプラノでも歌われているのですよ。そんな部分には萌え。後半の"Pray For Strength"と"Upadle Anioly"はとてもしっとりとした曲。おねいさんの歌声も可愛くて、このバンドの本質ではなく裏だと思うけども、いい曲、いいメロディでとても満足。蛇足ですが、出番が少ない男性Voはデス声。1stも聴かなくてはー。http://viamistica.rockmetal.art.pl （純生）
KRITA RAN / ARCANE ART
ノルウェーの暗黒雰囲気ものゴシックのアルバム。リリース年とか不明です。以前に『THE CURSED ARTIST』を聴いていて、なかなか気に入ったと感想を書いています。本作は７曲から構成される組曲のようで、曲名は"Chapter I"から"Chapter VII"となっているだけ。以前のアルバムは曲がバラエティに富んでいて、曲によっては女声も入っていたが、本作は平坦なサウンド。だらだらと乾いていて、歪んだギターの音を流している。軽くドラムがリズムを刻む。正直、かなりつまらないです。退屈です。困ったアルバムです。この手の暗黒インスト音楽の中では変わったサウンドで、個性あるかもしれませんが、私はシンセが奏でるメロディの方がずっと好き。たとえ初期MORTIISのように繰り返しであっても。（純生）TELEPATH / SAMAEL
スイスのゴシック・メタル・バンドの久しぶりの'04年リリースの新作『REIGN OF LIGHT』からの先行シングル。５曲入りで、アルバム収録曲が２曲と、あとはその２曲の異なるヴァージョンを収録。いやー期待通りの、軽いリズムでピコピコなサウンドながらも、ずしっとした重さもある。あとはもうSAMAELの新作なんだ！という意識からか、他のピコピコとは違う風格さを感じてしまうよ。初期のデス・メタルなサウンドから、ここまでサウンドを変えているのも面白いことです。私もバンドと一緒に音楽趣味を変えていってる。あ、特にSAMAELと歩んできたわけではないけど。違う曲だけども、karaokeとInstrumentalがある。何が違うのかねー。前者はやっぱり歌ってみないと分からない？ （純生）