EMPERORのIhsahnのプロジェクトであるPECCATUMのIhriel嬢のソロ・プロジェクトです。'02年リリース。PECCATUMよりも、シンプルな音作りで、メタルじゃない音楽性です。でもきっとこんな音楽なのだろうなという聴く前の予想範囲内の音楽だったのは、ちょっとがっかりです。暗いシンセ音楽をバックに静かに歌う"Sanies"はちょっとつまらなさ過ぎ。"Beautiful As Torment"は途中の前衛ジャズみたいなハードだけど、ぐにゃぐにゃなことをやっている部分は面白い。曲全体がぐにゃぐにゃなプログレみたいなことをやっている曲もあります。あまり面白くないんですけどね。本来ならば、Ihriel嬢の魅力全開であるべきなのに、聴いた後もあまり虜にされる気分にはなりませんでした。インスト主体で女性Voメインのアルバムじゃないので、仕方ないのかも。ラストの10分もの"In The Throws Of Guilt"は大仰なメロディがいいなあ。（純生）
THE EVIL'S ENTRAILS / ALICE IN DARKLAND
イタリアのゴシック・メタル・バンドのおそらくは1st。Key奏者のAlice嬢は元LACUNA COILのツアー・メンバー。ブックレットでは白塗りして、怖い顔してこちらを覗きこんでます；
音楽性は暗いどよーんとしたゴシック・メタルで、男性Voは鬱気味に沈んで歌ってます。そこにKeyがきらきら（って表現は似合わないかけど）して入ってきます。曲によっては、女性Voも地味目にちょっとだけ入ってきます。まあ、LACUNA
COILの音楽性とは正反対なことをやってます。なので、LACUNA
COILということは期待しない方がいいのでしょう。じゃないと、私みたいにがっかりしちゃうよ；http://aliceindarkland.supereva.it/
http://www.nocturnalmusic.net/ （純生）
AMDUSCIAS / AMDUSCIAS
日本のブラック・メタル・バンドの'98年にイギリスのBLACKENDからリリースされた６曲入りミニ・アルバム。B!のレビューで低い点数で叩かれてましたが、そんなに悪くない、というか結構かっこいいです。ノルウェーの初期ブラック・メタルのスタイルです。ちりちりとしたリフのブラック・メタルで、リフが疾走しながらメロディを奏でています。かなりメロディアスなギター・ソロとかも入ってきます。かなり印象的なメロディもあります。Voはしっかりとデス声で吠える感じ。現在は活動していないようですが、活動中にライヴ見たかったなあ。 （純生）THE SILENT ENIGMA / ANATHEMA
イギリスのゴシック・メタル・バンドの'95年リリースの2ndフルレンス。もちろん？当時に聴きまくった名盤なのですが、'96年にリリースされた日本盤を入手することが出来ました。日本盤のみのボーナス・トラックが１曲収録されてます。PEACEVILLEレーベルからレーベルのファン・クラブ会員に無料配布された７インチ・シングル曲"Eternal Rise Of The Sun"です。後に'02年にリリースされたベスト＆レア・テイク集『RESONANCE 2』にも収録されましたが、それまでは未CD化音源だったわけで、マニアにとってはこのボーナス・トラックは素晴らしい快挙だったわけです。私もそんなことを思いながら、喜びを噛みしめて聴いています。起伏なくだらだらとした曲です。そして、久しぶりに聴く初期ANATHEMAはいいですね。今もいいけど、この初期があってこそ、今の音楽に意味があるのだと思う…てゆうか、初期がなければ、今のANATHEMAは私は聴いてない。脱退したデス声のDarren J Whiteの代わりに歌っているVincentの今とは違う激しいVoもいい。オープニングの"Restless Oblivion"はだらだらしながらも、躍動感ある展開とメロディがいい。"A Dying Wish"のゆっくり始まりながら、だんだんと速くなる展開にはぞくぞくさせられる。 （純生）W IMIE NOCY / ARTROSIS
ポーランドの女性Vo擁するゴシック・メタル・バンドの'98年にMORBID NOIZZレーベルからリリースされた2ndに、ボーナス・トラック４曲を追加して'01年にMETAL MINDレーベルから再発したもの。歌詞はポーランド語です。オープニングの"Ukryty Wymiar"が私はかなり好きな曲でして、サビの歌メロが速いのが特徴です。途中ブレークして静かなパートが入るので、以外にも９分もの曲になってます。この曲はボーナス・トラックでもう一度聴けるのですが、そっちは英語なのかなあ？
"W Gore"も大好きな曲…てゆうか、シングル・カットもされた曲なので、回数を多く聴いているからだけかもしれませんけどね；
まったりとしているけれども、しっかりとゴシック・メタルだし、このバンドの他のアルバムと比べても、全体的にもいい出来のアルバムと思います。 （純生）