先日ライヴを見て気に入って、その場で買ってきた群馬のメロデスの４曲入りデモCDR。曲名は書いていません。ライヴで衝撃を受けたほどではないですが、やっぱりギターがクリアでメロディアスに弾きまくっていて、そこがとても素晴らしいです。Voはデス声でアグレッシヴに吠えています。曲調もギターの音色はメロディアスなものの、アグレッシヴなメロデスになってます。既存のバンドに例えると何になるのかなー。でも私はメロデスに詳しくないので、思いつかないのでした。ARCH
ENEMYかなー。このデモで伝わってくるものよりは、全然ライヴの方が素晴らしかったです。ほんと、またライヴ見たいですねー。 （純生）FALLEN / EVANESCENCE
極上の癒しをともなった伸びやかなクリスタル・ヴォイスで、聴く者の心を震わせる女性リードVoエイミー・リー姫擁するヘヴィ・ロックの超新星EVANESCENCE(4人組)は米国のアーカンソー州出身。充実作『METEORA』をリリースしたばかりのLINKIN
PARKの女性版として既に話題になっていて、全米初登場7位という新人なんて信じられない大健闘ぶり!
ここ最近アメリカから届けられるニュー・メタル勢のいまだ新手法を考案しつづける豊かな発想力を結晶化した作品群の圧倒的な完成度には、ただ舌を巻くばかり…マイク・シノダ(LINKIN
PARK)を彷彿とさせるRAPを取り入れたり、ストリングス・ピアノを効果的に使ってヒーリング音楽にも通じる雰囲気に仕立てているあたりは先輩LINKIN
PARK譲りだと思うが、ヴォーカリストが女性だからか異様なほどの存在感を示しているように思える。『HYBRID
THEORY』と出会った瞬間にメロディ・センスは欧州産の方が上という固定観念を捨てざるをえなくなったが、あれから間もなく次なる衝撃を受けることになるとは…人種のるツボとさえ言われるアメリカという国を、改めて見直した。キャッチーな叙情メロディ、主役エイミー姫による水晶のごとく澄んだ美声を大フィーチャーしているため、HATEBREED,
KITTIE, SLIPKNOTに代表されるような血管ぶち切れヘヴィ・ロックは苦手という人達にも受け入れられやすいのではないだろうか。ニュー・メタル・フリークのみならず、ふだんは暗黒系メタルを聴いているという方々にまでも広くアピールすることを願って止まない。次は、楽曲について触れてみようと思う。チェスター・ベニントン(LINKIN
PARK)風の歌い方からスピリチュアルに響く叫びまで、色んな表情を見せてくれるエイミー姫のVocalがとにかく素敵な(1)"Going Under"、ゴシック・ホラーを思わせるような妖しいイントロから泣きのメロディーに満たされたサビへいたるまでの劇変が素晴らしい(5)"Haunted"、哀しいけれど美しい旋律が降りそそぐ雨の音とマッチしそうな(9)"Hello"は'03年のベスト・ソング候補No.1であるが、穏やかな曲調なので本当に癒される。曲タイトルがゴシック・メタルっぽい(10)"My Last Breath"も、これでもかとばかりに泣きのメロディが炸裂する佳作。『FALLEN』を聴きながらEVANESCENCEは悩める時代に求められた救世主であると思わずにはいられないのだけれども、悲劇の日(9月11日)の傷跡をいまだに残している米国で初登場7位という驚異的な大ヒットを記録したことがそれを裏付けているような気がする…Best
Album Of The Year('03)は『FALLEN』に、Best
Female Singer Of The Year('03)はエイミー・リー姫にほぼ決定!
どんなに賞賛の言葉を並べても足りないぐらいの『FALLEN』を、できるだけ沢山の人に一度でもいいから通しで聴いてみて欲しい。ひょっとしたら、人生最大の衝撃カモ…
http://www.evanescence.com （WINDIA）
MASQUERADE / GOLDEN DAWN
オーストリア産メロディック・フォーク・ブラック・メタル・バンドの'03年リリースの2ndアルバムです。バンドの所属レーベル、NAPALM RECORDSはGOTHIC/BLACKというカテゴライズをしていますが、音楽性はともかくとして歌詞に"Dragon"だとか"Medusa"だとかクサ系のキーワードを連発して疾走する時点でゴシックとは言いがたいですね。さてこのGOLDEN
DAWNの音楽性ですが、かなりクサクサなジャーマン・トラッド系のメロディを基本にピコピコ系の派手なシンフォニック・アレンジが全編を支配する、キャプテン和田誠が泣いて喜びそうなサウンドです。少しですがブラスト・ビートも使ったりしていますし、土台となるギターの演奏は普通のメロパワ勢よりもアグレッシブで、疾走感もかなりあります。Voは男声のデス声とクリア声が半々くらいで場面に応じて使い分けられており、クリア声でコーラスも入ったりします。いろいろな音が、基本のギター・サウンドを損なわない程度にどんどん入ってくるので、聴いていて飽きないサウンドですね。ジャーマンっぽいクサ系の音が好きで、エレクトロな味付けがイヤでなければ、是非お薦めしたい良いバンドです。悶絶必至！ http://www.goldendawn.at/ （かるび）