ノルウェー出身のThe ScarrことPete Johansenのエレクトリック・ゴシックのソロ・プロジェクト。Pete
JohansenはTRISTANIAとTHE SINS OF THY BELOVEDにヴァイオリンでゲスト参加している人と言えば、分かる人も少なくないのでは。で、このアルバムはSPIKEFARMから'01年にリリースされていますが、なんと日本のインディーズ・レーベルWORLD CHAOSから日本盤が出てしまいました。同レーベルの海外アーティストの作品のリリースは初めてでしょうか。しかも、WORLD
CHAOSはスラッシュ・メタルというイメージがあるので、このようなエレクトリック・ゴシックを出すなんて、非常に驚きました。私はいいアルバムと思いますが、日本ではゴシック、しかもエレクトリック・ゴシックなんて全然人気がないわけで、売れるのでしょうか…と余計なお世話ですが思ってしまいます。日本盤は上品な紙ジャケ仕様で、"Fucked
Up, Smashed And Glorious"のビデオ・トラックがボーナス・トラックとして付いてきます。そのビデオは、コオロギ？が主役で、バンドの演奏シーンもありますが、暗い目の映像が残念です。ま、主役のPete
JohansenはTRISTANIAのビデオでしっかりと見たけど、普通のおじさんです。あとKey奏者？のおねいさんがいるはずなのに、ビデオには出てこないのも残念です。あとはSPIKEFARM盤を聴いた時のレビューの繰り返しになってしまいますが、エレクトリック・ゴシックと一言で言い切ってしまうのはちょっと抵抗がありまして、のりのりでスピーディーな楽曲もあります。もちろんヴァイオリンが入ってくる曲もあります。THE POLICEの名曲"Every Breath You Take"のカヴァーをやっているのですが、オリジナルをぶち壊していて、原曲の面影を止めていないところが非常にいいです。って、SPIKEFARM盤を聴いた時も、あれ？カヴァーなんてあったかな？とクレジットで確認するまで分からなかったのですが、今回も最初は分かりませんでした；
（純生）
VIRUS / SCHOPFER
千葉・東京を中心に活動する女性Vo擁するブルータル・デス・メタル・バンドの'02年リリースの５曲入りCDR。デス声で歌う女性Voが素晴らしいです。女性らしさを感じられるデス声なのがいいです（ARCH
ENEMYのアンジェラとかはまるで男なのが物足りない）。ライヴ何度か見るうちにすっかり気に入ってしまいました。ちなみにBもおねいさんです。華奢で美形です。で、サウンドはどろどろした感じで、リズム・チェンジとかかっこよくあったりして、テクニカルな面もあったりするブルータル・デスなわけで、それほど個性は感じません。でも曲がいいかもな。"Female-Corpse"はライヴで何度か聴いているうちに大好きになった曲。おねいさんが普通声で歌う部分（決して、可憐な感じにはならないけど）があるところがいい。曲がブレークして、遅いパートがあるのもいいです。またライヴに行かなくては。http://www.d3.dion.ne.jp/~hibari/ （純生）
CREATIVE KILLINGS / SINISTER
オランダのデス・メタル・バンドの'01年リリースの6th。元OCCULTの女性Vo・レイチェル嬢が加入しての初めてのアルバムです。もちろん彼女目当てで買ったわけです。SINISTERは名前は知っているので、もしかしたら聴いたこともあるかもしれませんけど。アコギとKeyによるイントロ"Relic
Of Possession"がとても暗く美しい曲です。本編が凄いことになっているので、より美しく感じるのかもしれません。で、本編、かちっとしたブルータル・デスです。速いです。テクニカルです。曲の区別付きます…そのぐらい気に入ったということです。で、レイチェルのVoはまるっきし女声を感じさせてくれません。100%男によるディープな低いデス声です。動いているところを見ると、凄くかっこいいのでしょうけど。音だけ聴いていると女性らしくないので、物足りないかも。ブックレットのレイチェル嬢の人を見下すような視線がいい。女王様、何なりとご命令を。http://sinister.wingsofdeath.nu/ （純生）