オーストラリアの女声ゴシック・バンドの1st('00年)。泣きまくるギターと扇情的なヴァイオリン＆キーボードが抜群の作品。また女声もすばらしく、アルトを中心に高音域も駆使して数種類の歌声を披露している。サウンド的には根底に流れる哀しいメロディを軸に、歌い方や声質、楽器の入れ方や緩急のつけ方など楽曲によって様々な方法をとっているので、聴き手を飽きさせない。ヴァイオリン＆キーボードをベースにしっとりと歌い上げる曲がやっぱり好きだが、ギター中心のミドルテンポの楽曲(女声はアルト)やちょっとだけオペラチックな楽曲も捨てがたい。ホントいろいろ楽しめる1枚である。 （せりお）
SEDUCTION / DARK
ドイツ出身のゴシック・メタルの2nd。GUNレーベルから。1st『ENDLESS DREAMS OF SADNESS』と同様に、上品なKey入りで、男性デス声の正調ゴシック・メタルをやってます。ゴシック声も入ってきます。ん、曲によっては、ふぬけた男性Voも歌っている。個性的ではないけど、楽曲がのりのりなのがいいかな。女性Voももちろん？入ってきます。力強い歌声のおねいさん。ジャケは非常に地味でもったいない； （純生）
REVOLUTION / DARK
こちらは3rd。白いジャケット。男３人が頬をくっつけていて、あまりいいもんじゃない； サウンドは2ndから変貌。PARADISE LOSTと同じ方向性に向かってます。デジタルに、ソフトに、ニュー・ウェイヴに。男性Voも普通声です。ただ、P.LOSTほど繊細でもなく、でも、元気があり、メタルっぽさはかなり残っているかも。楽曲、歌メロ、とてもいいです。PARADISE LOSTと比較すると『ONE SECOND』と同じ感じなのですが、こっちの方がずっといいアルバムと思います。U2の"Plide (In The Name Of Love)"のカヴァーをやってます。違和感ないですね。 （純生）
IMMOLATED / DIES IRAE
ポーランドのVADERのメンバーによるプロジェクトの'00年リリースのアルバム。METAL BLADEから。VADERは１枚しか聴いてないのですが、なんか、まんまSLAYERという感じでそんなに気に入ってません。こちらも、たぶん同じ感じのブルータル・デスをやってます。ドライヴ感があって、非常にかっこいいです。１曲目の"Zohak"は記憶にしっかりとインプットされてしまった。いや、他の曲もかっこいい。かなり気に入ってしまった。個性的ではないと思うが。曲がいいからかな。でも、音楽性はVADERと同じような…別プロジェクトってする意味あるんだろうか…単に違う人とやりたかっただけですか？ （純生）
MIRROR MOON / THE DREAMSIDE
オランダの女性Voを擁するエレクトリック・ゴシック・メタル・バンドの５年ぶりの'01年リリースの3rd。これまでは男性のメンバー１人とのプロジェクトでしたが、このアルバムではバンド形式になって、他に男３人がクレジットされてます。Bは元PYOGENESIS。ジャケットがとても美しい感じで、しかも、おねいさん自ら（と思われる）パイオツを露出されてます。結構、いいお年だと思うのですが。で、サウンドの方はバンド形式になったからか、これまでのアコースティックで暗くて静かなものから、もうちょっと明るくのりのりに元気になってきました。ぴこぴこしている部分もあるけど、ノイジーなメタルな部分も出てきた。最近ではエレクトリック・ゴシックなんて山ほどいるわけですが、1stがリリースされた'94年当時は、既にシーンにはたくさんいたかもしれないけど、私は全然知らなかった。メタルじゃないゴシックをとても新鮮な気持ちで聴いた。なので、ひたすら、思い入れたっぷり。久しぶりに会えて嬉しいよ、おねいさん。特徴ある、艶っぽくも優しい歌声も聴けばすぐに思い出した。冷静になれば、残念ながらめちゃくちゃ個性的な音楽とは言え ないけど。１曲だけですが、ヴァイオリン・ソロがかっこよく入る曲なんてのもありました。オフィシャル・サイトには、ライヴ画像があります。かなりかっこよくていい！ http://www.dreamside.nl （純生）
