ブラジルのゴシック・メタル。何枚目か、詳しいことは判りません。もう、これは、私、めちゃくちゃ気に入ってます。いかにーもな、『ROMANTIC SERENADES』というタイトルと紅葉の森林に差し込んでる光のジャケにやられて買ってみました。特別オリジナリティーはないかもしれないですけど、でも、このADAGIOというバンド、ほんとスゴイと思います。このアルバム、１曲１曲にテーマ（世界）が設定されていまして、ブックレットを開くと１曲１曲にその曲の歌詞と対応した風景写真があります（TYPE O NEGATIVEの『OCTOBER RUST』のブックレットにそっくり）そのテーマは、１曲目から、夕暮れの空をさ迷う鳥、死の海、魔の林、紅いチューリップ畑、暗黒の闇、紅葉の森林、雷鳴、絶望の水辺の鳥、墓場、というもので、１曲１曲に超ドラマティックなゴシック・デスが詰められてます。ヘルで買ったのですけど、そこに書かれてた文句は、「男女Voの比重が逆転した、WITHIN TEMPTATIONタイプ。ドラマティック！」みたいな感じだったと思います。ちょうどそんな感じで、比重は、デス声：ソプラノ＝７：３ぐらいの感じかな。ソプラノは可憐ではかなく、そしてデス声は、どやったらこんな声出せるの？ってなすんごいヘヴィーでスロー＆ドゥミーな重低音デス声です。音は、初期のWITHIN TEMPTATIONのように荘厳でドラマティックなゴシックですけど、そこに泣き泣きのギターが絡んできたりします。ひたすら悲しいです。絶望感で溢れてます。そして、ものすんごくドゥミーで、辺り一面に暗黒の死臭がぐろぐろと渦巻いてます（笑）。そんな部分に、THE SINS OF THY BELOVEDを感じました。そういえば、このデス声、Glenn （THE SINS OF THY BELOVEDのVo）の、あの、うﾞぉぉぉぉ！というデス声（笑）になんとなく似てる気がします。どれでもいいから、私が死んだ時に葬式でかけてほしいです（笑）。 （くれ）
BELIEVE / RAIN FELL WITHIN
アメリカ出身の女性Voを擁するゴシック・メタル・バンドの'99年リリースのアルバム。美人の女性Voは大仰にオペラチックに歌います。NIGHTWISHに女性Voみたいな感じ。あそこまで力が入っていなくて、楽曲に合わせるかのように流れる歌メロが非常に心地よいです。楽曲は５曲で40分弱とちょっと長い目で遅い中にもアップテンポという感じ。楽曲自体は非常に地味ですが、女性Voがメインなので、このぐらいでいいのでしょう。女性VoはKeyも兼ねています。アメリカから、このようなバンドが出てくるのは驚きです。とても気に入っています。 （純生）SALLY / SALLY
CATHEDRALのリー・ドリアンのRISE
ABOVEレーベルからリリースされたストーナー・ロック・バンドの1st。重たいリフでいて、だらだらしていて、一聴して分かるまっすぐのストーナー・ロック。ノリノリでかっこいいけど、個性的ではないですね。明るいストーナーです。"Rolling
Thunder"はAC/DCの"Thunderstruck"のリフを意図的に拝借しているようです。だから何？という感じがしますが。ジャケットは巨乳のおねいさんなので、分かりやすいジャケ買いの見本。 （純生）SHADES OF… / SHAPE OF DESPAIR
SPIKEFARMレーベルだったので拾ってみた。'00年リリース。これが正解。ドゥーム・ゴシックです。とことん遅い楽曲、ヘヴィなのですがそれを覆い隠すようなシンセ。男性Voはドスの効いたデス声で地を這うように歌います。これだけでも、面白いなあと思うのに、更にふわふわのソプラノ女性Voが入ってくるのが素晴らしいです。もう、ハーモニーを付けている感じなだけですけど。うん、個性的でいいです。５曲で56分という長さなので、だれる部分ありますが、こういうのはだれるからって、悪いわけじゃない？！ もちろん大衆向けではありません。 （純生）SYMPHONIES OF INFERNALITY / THYRANE
フィンランド出身のシンフォニック・ブラック・メタル・バンドの1st。ここまでかっこいいシンフォ・ブラックは久しぶりに聴きました。衝撃度で言えば、フランスのANOREXIA NERVOSAを聴いた時に近いです。大仰なシンセのメロディが派手にブラック・メタル・サウンドに被さってきます。速い曲ばっかりで非常にかっこいいです。DIMMU BORGIRが叙情性とかドラマティックさを取り入れずに『ENTHRONE DARKNESS TRIUMPHANT』のサウンドのままでいてくれたら、こんな感じになっていたかも。Voがわりと淡々としているのがマイナス点、というか、CRADLE OF FILTHレベルの話題にならない理由かも。あとは個性もないかも； 2ndも出ているようです。 （純生）
