ドイツ出身の７人組、バグパイプやハープ入りのトラッド・メタル・バンドの'98年リリースのメジャー・レーベル（METAL BLADEですが）からの１作目。このアルバムの前に自主制作で２枚リリースしているようです。私は２作目の方を先に聴いていますが、この1stは特に2ndと変わっていることはしていません。同じように中世の雰囲気のある（バグパイプによるものが大きい）、トラッドちっくなメタルをやられています。かなりメタルっぽいノイジーなギターがならされているのがいいです。バグパイプ全開でのりのりの"Como Poden"が一番気に入りました。平均的にいい曲ばかりなのですが、そんな中でも、もっと抜きんでている曲があるともっといいのになあ。 （純生）
STRANGE IN STEREO / IN THE WOODS...
ノルウェー出身のゴシック・メタル・バンドの'99年リリースの3rd。1st, 2ndは聴いていませんので比較はできません。輪郭ははっきりしているけど、それぞれの曲の構成が変ですね。確かにアヴァンギャルド。後期THE 3RD AND THE MORTALっぽいサウンドもある。でもメタルっぽい、ざくざくとしたリフとかあったりする。メインで歌っているのは普通声の男性Voですが、曲によっては官能的な声色の女性Voが悩ましく歌ってくれます。上質なゴシック・メタルだと思うが、私はちょっと、この雰囲気に入りきれない部分もあります。 （純生）
RELEASE YOUR MIND / LOVE LIKE BLOOD
４人組ゴス・バンドの'92年リリースのアルバム。コンピとかでは聴いたことありますが、アルバムを聴くのは初めてです。ルックスなんかを見ると、完全にゴスなのですが、SISTERS OF MERCYなどに比べると、ギターがより全面に出ていて、ゴス特有の軽さも気にならないし、けっこーゴシック・メタルとして聴けます。男性Voはもちろん普通声…暗くてこもった感じなのはゴスっぽい？ いい感じのKey入りで、女性コーラスなんかも曲によりありです。ギターの奏でるメロディがとてもメロウでいいです。うん、ゴスはそんなに聴いていないですけど、これはSISTERS OF MERCYよりも気に入りました。のりのりの楽曲はどれもいいのですが…Keyが全面に出た"Look Out"はその流れるようなメロディにぐっときます。"More Than Salvation?"は繊細なギターのメロディとピアノそしてデュエット状態の女性Voにぐっときます。ラストのインスト曲"Awake In Desire"がまたぐっときます。Keyとピアノによるバックにアコギっぽいギターの旋律がのってきます…もの悲しく、暗くも美しいです、私の心の汚いものがなくなっていくようです…。 （純生）
