ゴシック・メタル・バンドの'97年リリースの3rd。これまでに比べると大変貌。ディープなデス声だったのに、爽やかな普通声で歌うようになり、サウンドもモダン化して聴きやすくなっています。ただ、持っているメロディの良さは以前とは変わっていないので、違和感なくKATATONIAだなーって聴くことができます。ワン・パターンに感じてしまうのも以前と変わらないので、私は好きです。"I Break", "Deadhouse", "Relention"が特にお気に入りです。切ない歌メロいいです。ロゴもブラック・メタル的だった以前のものから変わっているんですね。 （純生）
YELLOW / NOMICON
フィンランド出身の３人組ブラック・メタル・バンドの'97年リリースのアルバム。Gの人がWALTARIのメンバーでSINERGYのメンバーとしても来日している。妖しい女声がちょっと入ることと、かっこいいブラックではなくて、変なブラックであること、Keyの入り方も変だし、ドラマーはいるけど打ち込みっぽい音であること（ほとんどは打ち込みなのかな？）…以上からHOLYの変態ブラック・メタルGLOOMY GRIMを思い出しました。こっちの方がずっと暗黒の雰囲気が漂っていますが。リズムが凄いですね。音の隙間がないです。変態で面白いので、なかなか気に入ってます。 （純生）
NIGHTMARE BEFORE CHRISTMAS / NOTRE DAME
KING DIAMOND / MERCYFUL FATEのドラマーSnowy Shawのブラック・メタル・プロジェクトNOTRE DAMEが'99年にリリースしたアルバム。２枚同時リリースとかで、もう１枚も買ってはあります。MERCYFUL FATEトリビュートにも参加していましたね…女性Voを入れたり、曲構成を変えたりで、かなり印象的でしたが、このアルバムを聴くと、NOTRE DAMEの音楽性をそのまま反映させたカヴァーをやっていたことに納得してしまいます。４人組で、全員白塗りしています。Snowyも例外ではありません！（笑） King Diamondだけがメイクしているのが羨ましかったのでしょうか？（笑） サウンドは、スピード感があるばたばたした展開の、何が飛び出すか分からないおもちゃ箱のような…ゴシック・メタル的なことをやっています。ドラマティック・メタルです。ブラック・メタルっぽくはないですよ。ある意味で、KING DIAMONDを何でもありにして、もっとシアトリカルにした感じでもあります。Voは様々な声色を使って歌っているし、女性Voや子供の歌声も入ってきます…次から次へと登場人物が出てくるようなストーリーを見ている感じがします。Keyやピアノも目立っていますし、Snowyのタイトなドラミングも目立っています。つかみ所がないのですが、退屈な曲、退屈な部分がほとんどないというかね…とても面白いです。"Le Nostradamus De Notre Epoque"がピアノの奏でるメロディが印象的で、静かに始まって、ぐぐっと盛り上がるドラマティックな曲で、女性Voとはもる部分もあるしで、一番好きかな。またクリスマスが一つのテーマなのでしょうか？ アルバムのところどころでそれっぽい音や歌詞が出てきます。アルバムのラストに子供達による「Silent Night, Holy Night〜」って歌でしめられます。 （純生）
